7Oct
今日は、性感とはあまり関係のないことを書きますので、興味のない方はスルーしてくださいね。
「カメレオン」というと、体の色を周りに合わせることができる特徴がありますね。
ウィキペディアで調べると、どうもペットとして買うのは難易度が高いようです。
「ストレンジ・カメレオン」というのは、体の色を周りに合わせることのできない、「変わったカメレオン」、「できそこないのカメレオン」という意味です。
僕が思うにですが、凡人がこの世界で生きるためには、「自分を周りに合わせる」ことができる「カメレオン」でないと、かなり苦しいのではと思ったりします。
例えばですけど、どこかの学校で転校生がいたとします。
30人くらいの教室で、初めてみんなの前で挨拶をしてなど、僕なんかはそういうの、とても緊張しますけど。
転校して特に重要なことは、周りの空気の色に合わせるということだと思います。
ものすごい個性があれば、周りの30人がその転校生に合わせるだろうけれども、さすがに30人相手というのはよっぽどでないと無理でしょう。
まずは、周りの空気に合わせる。それで、その空気にあってきたら、それから自分の個性を出していけばいいのですが、周りの色に合わせることができない、「ストレンジ・カメレオン」だと、かなり苦労するのだろうと思います。
ひとりポツンとなったり、いじめられたりと、集団というのは、変わったものを排除するという働きがありますので。
今の社会問題となっている引きこもりというのは、
「自分を周りの色に合わせることができない」
ことが、大きな要因となっているのだろうと僕は思うのです。
僕は学生時代、特に高校時代くらいから、自分は周りの色に合わせることができないことに気づいて、それから悩みはじめました。それまでは、たくさんの友達がいて、わりと周りからも好かれていて、そんなことに悩んだことなかったのに、おそらくは高校受験の失敗のストレスで、そんなふうになってしまったのかと。
そのときは孤独で、かろうじて友達はいたけれど、なんだか、常にポツンと一人のような気がして、そのうちに高校なんて行きたくなくなって、引きこもりたかったけれど、30年くらい前はそんなこと許される時代ではなかった。
まあ、そんなことをしたら、世間体を気にする親や兄にどんな目に合わされるのかが怖くて、言い出すこともできず、ただ早く卒業したいなと思いながら学校へ通う。
ただ、時代が変わったなと思ったのが、兄の長男が中学生で登校拒否になったことでした。そんな不条理なことを絶対に許す兄ではなかったのだけれども、状況的にも、おそらくそうする以外にはどうしようもなかったのだろうかと。
高校のときは、クラスのみんなが楽しんでいる中で、僕だけはいやいやながら高校へ通い続けて、ひとつの希望は大学進学でした。環境が変われば、何かが変わると信じていましたけれど、残念なことになんにも変わらない。
びっくりしたのは、大学の寮でした。
格安だった大学寮へ住んだのですが、そのとき同期は僕を含めて4人ほどいて、その彼らと一緒に入学式へ行ったのですが、僕以外、出会って数時間で、もう旧知の中のようにみんなが仲よくなっていて、自分だけが取り残されているような。
大学のクラスの人達とけっきょく仲良くなることができず、わりと部屋で引篭っていましたね。
ただ、ひとつ良かった点としましては、クラブで吹奏楽に入ったことでした。そこにも馴染んだわけでもないのですが、とりあえず、授業にはほとんど出ずに、クラブだけ参加をしていました。
確か、大学時代のときに知った曲があって、それはピロウズの「ストレンジ・カメレオン」でした。その曲によって僕はなにか変わったわけでもないですが、とても救われたような気がして、自分自身が、ああストレンジカメレオンだったのかなと初めて感じたときでもありました。
そうして、大学を卒業して就職して、いろいろと紆余曲折あって、今ではわりと、「周りに合わせることだけはできるカメレオン」になれたのかなと。
どこに行っても周りの色に合わせるので、昔から比べたら、自分の色というのを失ったようにも感じますが、ただ、それは大げさにいえば、自分にとっての進化だったのかもしれません。
どちらかというと、性感に来てくださるお客様は、周りに自分の色を合わしすぎて疲れているような方が多いような気がします。
それが、悪いとか良いとかではなく、それがその人の個性のような気がします。
ちなみに、ピロウズのストレンジカメレオン。
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