28Apr
学生時代に吹奏楽部で、クラリネットを吹いていました。
それの練習前に必ずチューニングを行います。練習室にキーボードが置いてあって、「ド」の音を出します。(クラリネットの「ド」は実音B♭「ベー」ですが)
それで、キーボードの音に僕の吹いているクラリネットの音を合わせます。音がぜんぜん違っていると、「うおーん、うおーん」というウネリが聞こえます。しばらく吹いていると、だんだんキーボードの音と僕のクラリネットの音色が合ってきます。
ぴったりその音と合うと、自分が吹いた音なのかチューナーの音なのかが分からなくなります。その音と一体となった感じでしょうか。大げさにいえばですが。
そうなるとチューニングが終了します。
なんでこんな話を書いたかというと、
「もしかすると、人間の心にも、その人なりの響きというのがあるのでは?」
そう僕は考えているからです。
たとえば、職場でも学校でも、
「この人とは、まったく波長が合わないな!」
と思う人は一人くらいいませんか?
それは、心の響きというのが、合っていないということかと思っています。
むかし、カウンセリングのボランティアをしていたときに、できるだけクライアントの心の響きに合わせようとしていました。先ほどのクラリネットのチューニングに似ていますね。基準となる音は何かというと、いうまでもなく、クライアントさんのこころの音です。
心のチューニングが合うと、そのクライアントさんは、誰にも言えなかったことを話だします。そんな悩みを言えるようになると、だんだん心が軽くなって、良くなっていきます。
どんな話をするかよりも、むしろ、心のチューニングを合わせることが重要ではないのかなと感じていました。
マッサージを行う場合においても相手の波長に合わせることがとても大切です。初対面の場合は、なかなかうまくいかないときもありますが、できるだけチューニングのように心を合わせようとします。
お互いの心の響きが合ったとき、相手も気づかないうちに、心地よくなり癒されることもあるのかなって思います。
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