14Sep
エビデンスというのは、「根拠や証拠」というような意味で、
「それって、エビデンスありますか?」
というように、日常でも使用するような言葉だと思います。
例えば、新薬の治験とかで、100人くらいの効果を調べたとして、
80人が、その薬の効果を感じられました。
15人が、その薬の効果は何も感じられませんでした。
5人が、その薬で、より悪化しました。
というようデータが出た場合には、
100人の内に80人もの効果が出たのだから、
「この薬の効果には、エビデンスがある」
という風にいえるのかと思います。
でも、その薬を飲んだのが自分だったとして、もしも、より悪化することになれば、8割が効くという、そんなエビデンスなんて、どうでもいいように思えてしまいます。
むしろ、カウンセリングやセラピーにおいては、エビデンスなんてものは、そもそも何の役にも立たないことが多いです。
因みに、性感マッサージを行っていて、整体やマッサージが好きな方は、おおよそ70%~80%くらいの方々だと思います。
つまりは、残りの20%くらいの方々に関しましては、それほどマッサージが好きでない場合があり、マッサージをメインに行う僕の施術において、来てくださったお客様に、100%満足をさせて帰ってもらうことは、かなり難しいものだとも思っています。
少し余談ですが、ずっと以前に、カップルで来てくださったお客さんがいましたが、最初に彼女に、どんな風な施術がいいのかと聞いたら、
「マッサージ中心の癒しの施術でお願いします」
と言ったので、ゆっくり目なマッサージを行いながら、施術を行いました。
彼氏は、施術に関して特に何も発言しないで、ただ遠くから、性感マッサージの施術を眺めているだけでした。
まあ施術時間も終わりに近づいて、彼女に、
「もっと続けますか、今日はこのくらいにしますか?」
と確認をしたところ、
「今回はこのくらいで」
と言ったので、それで終了したところ、今まで何も言ってこなかった彼氏が、かなり切れておられて、
「お前なあ、性感マッサージ師が、イカせずに終わるのは、どういうことや」
みたいな感じで、かなりドスの効いた声で言ってこられたので、いっきに寒気が襲ってきました。
そこで、僕が必死に言い訳をしました。
「あの、えっと、す、すみません、でも、彼女が、できれば癒しの施術がいいと言ったので、それで、えっと、イカすことができませんでした」
「おまえなあ、言い訳すんなや」
と言ってこられたので、その後は、
「す、すみませんでした」
と、何度も謝り続けたことがありました。
その施術後も、激怒したメールを送ってこられて、締めの言葉には、
「絶対にイカせる性感マッサージ依頼するわ、おどれ舐めんな」
みたいなことを言われて、メールでも謝り続けました。
そのときは、心の中で、
(どうぞ、その絶対にイカせる性感マッサージ師に依頼してください)
とそう思ったものです。
そもそも、その絶対にイカせる性感マッサージ師というのは、誇大広告か、もしくは、全てをイカせたと思い込んでいることの、どちらかと思います。
そもそも、人間に絶対というのがありませんし、もしも本当に100%イカせることができると思っているのなら、それは女性を血の通った人間ではなく、機械やロボットだと言っているのと同じことだと思います。
まあ、僕ができることがあるとすれば、「何かのエビデンスがある」と言うよりは、「ただ一生懸命に施術を頑張る」、といった当たり前のことでしょうか。
お客さんが、(良かった、悪かったなど)どのように感じ取るかに関しては、お客さんの自由であり、それは僕の力の及ばないところだと思います。
せめて、一生懸命さが伝わるような、施術を心がけたいとも思います。
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