16Aug
僕がずっと以前、20代のころに付き合った彼女は、占い師でした。
その頃、占いなんてうさんくさくて全く信じてはいなかったけれど、でも彼女は本物だった。そもそも、僕のこともあらゆることで当てたし、さらに、どうすれば人生が良くなるのかまでもアドバイスをくれた。間違いなく不思議な能力があった。
いつの間にか、その彼女と付き合いはじめて、僕は今まで知らない世界を知ることとなった。例えば、今までは目に見えないものはほとんど信じることができなかったけれども、彼女は、目に見えない世界を僕に教えてくれた。
もし、仮に、この世界に悪魔がいるのか、と聞かれたら、僕は即座に「いる」と答えるだろうし、この世界に神はいるのか、と聞かれたら、これも「いる」と答えるだろう。
だからといって僕はそれらの存在を見せることなどできないし、「そんなのいないだろう」と言われたら、ただ「そうだね」と答えるだろうけれども。
さらには、死の世界も僕はまったく想像すらできなかったが、彼女はふと死後の世界を感じさせてくれり、潜在意識や無意識といった世界も、現実に照らしながら教えてくれた。
そんなどうでもいいようなあやしい話しをいつも夜中にしてくれた。彼女の話を聞きながら朝まで話し続けることが僕にとっての幸せなことだった。
また、色々と占いも教えてくれた。手相占いやタロット占い、占星術、その他、さまざまな占術を教えてくれたけれど、今はもう、大半が忘れてしまった。でも、タロットと手相だけは今でも行っていたりもする。
彼女は、誰かに教わったというよりも天性に近く、ほとんど誰にも教わらずに除霊なども行っていた。ただそれを行った日は壊れそうなくらい彼女はおかしくなったときもあった。
残念だったけれど、別れの時がきた。
僕がもう少し大人だったら別れることがなかったかもしれない。もう少し彼女のことを分かっていてあげたなら、今でも一緒にいたのかもしれない。
きっと今なら、うまく愛せるのに。
今日は8月16日。お盆。この世とあの世がいちばん近づく日と言われる時に、性感マッサージとは全く関係のないことを書いてみました。まあ、いつも関係のないことを書いてるけど(笑)
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