12Sep
むかし、小学生のころ、遠足がすごく楽しみでした。ただ運動会は大嫌いでした。それは僕があまり運動神経が良くなくて、どうせかけっこをしても真ん中より少し遅いくらいで、特に目立つ成績を残せることができなかったという理由だけど。
遠足といっても、まあ小学生だから大したところへ行くわけでもないけど、特に親がどこかへ連れて行ってくれるタイプではなかったから、少しでも遠くへ行けると思うと前日からワクワクして眠ろうとしてもあまり眠れなかったりする。
遠足そのものも楽しいけれど、その準備もまた楽しい。遠足のためのお小遣いをもらえてそのお金で友達と駄菓子屋へ行く。いつもより少しだけ豪勢なお菓子を買えるのも遠足ならではの楽しみだった。
今思うと、なぜあれほど楽しかったのだろうか? 思い返してもやっぱりしょぼい場所にしか行っていないのにもかかわらず。それはきっと、これまでと違う場所に行けるからだったと思うし、今までと異なる世界を見たかったからかも知れない。
天気が良くてすごく楽しかった遠足もあれば、雨でガックシになることもある。楽しみにしていただけにショックは大きい。自分の思い通りにならない、というものそれも「人生だ」と遠足がこっそりと教えてくれた。
僕はなぜか性感マッサージの予約が入ると、あのときの遠足の気分を思い出した。
すごくワクワクして、いったいどんな世界がそこには待っているのだろうかとドキドキもする。僕にとっては女性そのものが遠く憧れの「世界」だからかもしれない。
忘れ物がないようにしっかりと準備する。オイルはすぐになくなるのでそのたびに近所の無印良品へ買いに行く。ついこの間までネットで買っていたけれど、その日ほしい場合もありネットでは対応できず店舗へ買いに行くことにした。大体いつもと同じオイルを買うのだけれども、ついつい、試用テスターがあるので知らないうちにさまざまなオイルの肌触りやアロマのにおいを嗅いだりして、それがまた気分が良くなったりもする。
そのマッサージの当日の目標としては来てくれた女性をこれまでと違う快楽を、これまでと違う世界を見ていただきたくて、僕は僕なりに頑張り、それで悦んでくれることが何よりもうれしかったりする。
ただ雨が降り中止になることもある。心は気が変わりキャンセルになることもある。楽しみにしていただけにやはりガックシとなる。自分の思い通りにはならない、とそういう風なのも「人生だ」と教えてくれた。
ちょっと予断ですが、最近のある女性からのメールに、
「今も興奮しちゃって、一人で触っています。早くお会いできることを願って」
そんな内容のメールをいただき、中には、女性も待ち遠しくて待っていただけている方もおられるようで嬉しくなったりもする。
小学校のときの先生が次のようなことを言った。「家に安全に帰るまでが遠足だ」と。それも性感マッサージも同じであろうか、と。
はたして、明日は晴れるだろうか。
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