2Sep

マッサージをするときですが、僕の場合、まず「起立筋」というのを緩めてきます。
起立筋というのは、背骨周りについている筋肉です。
なぜ、そこから緩めていくのかというと、体のツボがたくさんあるのと、さらには副交感神経が優位になるからです。
起立筋を緩めることによって、体がリラックスをし、そうすると不思議なことに体中の筋肉が緩んでいきます。人によっては起立筋を緩めるだけで肩や首がゆるゆるになる場合もあります。
少しは緩まった状態で肩や首をマッサージすると、それほど力を入れずにできる場合もありますので、揉み返しなどを防げる場合もあります。
揉み返しというのは、体の弱い筋肉に対してマッサージをした場合に起こりやすいので、もしも、揉み返しが辛いという場合には、そういった弱い筋肉を触れずに大きい筋肉を緩めるだけで様子をみてもいいのかとも思います。
今の御時世でいうと、ほとんどの場合、交感神経が優位になりすぎていて、それで体のバランスが崩れている人が多いように思います。大抵の場合には、副交感神経を優位にさせていくことが大前提です。
さらに、マッサージを行うときに、「筋肉の反発」を意識することがたいせつだと思っています。
この筋肉の反発を正しくとらえることが、マッサージの基本であり、そして極意だと思っています。
それはどういうことかといいますと、筋肉をほぐそうと指で押すと、筋肉が反発してくるのが分かります。
それで、筋肉を押す力と反発する力のちょうどのバランス地点が、筋肉のとってちょうど良い力加減となります。それにほんのちょっとだけ力を加えると、いわゆる「痛気持ちいい」という状態になります。
たいていの場合、この痛気持ちいい状態が、いちばん心地良い感じを与えることだと思います。
筋肉の強さというのは、人のよってぜんぜん違うので、マッサージをする場合には、そのお客さんの筋肉に合わせた力加減で行うことがたいせつです。
あまり上手でないマッサージ師というのは、こういうことをほとんど意識せずに、ただ闇雲に押してくるので、たまたまでも、そのマッサージ師の力加減とお客さんの筋肉とのバランスが合えばいいのですが、そうでないと、ただただ不快なマッサージとなってしまいます。
何がいいたいのかというと、施術を行うときには、お客さんに合わせて行わないといけない、ということです。
ただ、人間の体以上にやっかいなのは、その人の心です。
これがとても難しい。
筋肉のバランスが丁度くらいでマッサージを行っていても、「もっと力を入れてほしい」と言われれる場合がありますし、逆に、「もっと弱くしてほしい」と言われることもあります。
となると、今度は、体のバランスだけでなく、心のバランスも取り入れてマッサージを行わないといけない。
この、人の心が複雑であるたゆえに、どんな天才マッサージ師であったとしても、すべてのお客様を満足させることはできないと思います。
性感マッサージになりますと、より複雑で、体よりも心が重要になる場合が多いです。
相手が、「M気質」か「S気質」なのかを見極めないと、同じように施術をするだけでは、ぜんぜん満足度が足りなくなってきます。
さらには、M気質であったとしても、弱M気質と、ドM気質では、攻め方も変わったりします。
こうなってくると、マッサージの技術だけでなく、さらには「観察力」がとても重要になってくるかと思います。
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