9Jul
何の映画か忘れましたが、
病気で長くない患者さんが、どうせ死ぬのだからと、
「じゃあ、死ぬまでにやりたい10のリストを実行しよう」
と、これまでやったことのない、たとえばスカイダイビングとかを映画の中で行っていました。
話は変わって、
先月にきたお客さんですが、性感マッサージを行う前に、色々なこれまでの不幸を語ってくれました。
僕よりも若い方でしたが、近年離婚し、家族から縁を切られ誰も身寄りがいない、身体的な糖尿病などの病気、そうしてうつやパニックといった精神的な病気などなど。
今は働くことができず、障がい年金か何かで生活をし、外に出ることもあまりなく、人と話すこともほとんどない。
そんな状態で、変な話、死すらをも考えていたとのこと。
でも、どうせそこまで想うのなら、一度、やってみたことをやってみようと、
「性感マッサージを受ける」
そう、思い立ったのでした。
すごく勇気がいったと思います。そんな中で受けてくださいました。
僕は、性感マッサージというのは、生きる気力を与えるものだと確信しています。
というのも、人間の快楽の根源というのは、性だからです。
これだけ、気持ちがいいことがあるのだから、何とか生きていけるかもしれないという、気力を与えることができると感じています。
「頑張って生きていればいいことがある」
そんなことをいうセラピストなどがいますが、どうしてそんなことが言えるんですか? と僕は突っ込みをいれたくなる。
そんな安っぽい言葉よりも、具体的な快楽の方がはるかにパワフルだと思うんです。
僕はまだ、生きる気力を与えるほどのテクニックはないのかもしれないけれども、
それでも、いつかまた、
「性感マッサージが、死ぬまでにやりたいことリストのひとつ」
と、そう語るお客さんがいつ来てもいいように、技術や心を磨いていこうと思うんです。
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