14Apr
(こんかいの内容は、エロ要素がないので、興味がない方はスルーされた方がいいのかなって思います。)
今から25年くらい前の、僕が20代ごろに入社した会社には、Kさんという上司がおられました。その人は僕よりも20歳くらい年上で、40代前半だったかと思います。英語もペラペラでC言語などにも長けた天才プログラマーでもありました。
仕事ができる上に、常に笑顔でとても優しい人で、嫌とかノーとかは絶対に言えないような方でした。
英語ができるので貿易部の人から「Kさん、これやって」と言われたら対応をして、営業部の人からは一緒に営業活動をされて、設計部の人からも設計を頼まれたり、社長からの依頼もあったり、さらに新入社員の僕の教育係なども行ってくれて、とても丁寧にソフト開発に関して教えていただきました。
僕が入社して8か月経過した頃、ある冬の寒い日にKさんは、突然、倒れました。脳梗塞か、くも膜下出血か忘れましたが、脳の血管が破けたようで、その日から半身不随となってしまいました。ストレスや疲労がたまっていたのが要因のひとつだとも思いました。
その日から、Kさんが職場に来ることは2度とありませんでした。その会社には13年ほど勤めて退職しましたが、たぶん、Kさんが倒れることがなかったなら、僕は今でもその会社で働いていたと思います。
少し話が変わりまして、
10年くらい前ごろの僕が40歳のときに働いていた会社で、とても掃除好きな女性が入社してこられました。
とにかく、よく動かれる方で、休み時間のときでも、常に掃除をされていました。掃除会社でもないので、別に特段、掃除をする必要もないので、
「きっと心から掃除が好きなんだろうな」と勝手に思い込んでいました。
その女性が入社してこられて、明らかに社内が、キレイになっていました。
あるとき、僕がのんきに休憩時間に休んでいたら、その女性が、
「あなた、なんで掃除しないんですか?」
と血相をかえて怒ってこられました。
まあ、休み時間などに清掃を行う理由もなく、朝以外には、掃除をする人は誰もいませんでした。僕が怒られる理由もない。
(あなたが好きで掃除をしているのに、なんで怒られなければならないんや)
と心の中で叫んでいましたら、怖くて声に出すことができませんでした。
その方は、掃除が好きだから、それを行っていたのかと思っていたのですが、もしかしたら、それほど掃除が好きでなかったのかもしれません。
そうして、翌日。あれほど憤慨していたのにも関わらず、その女性は、いつもと同じように会社の掃除を行っていました。(そんなに嫌なら掃除をしなかったらいいのに)、とそのときも声には出せずに、心の中では思っていました。
まあ、今となって思うのですが、その女性は、掃除が好きというよりは、たとえ苦しくとも掃除をやらなければいけないというような衝動にかられていたのだろうかと思います。
それは、掃除をし続けなければならない、性(さが)なのかもしれません。
そうして、先ほどKさんに話が戻るのですが、
Kさんは、「私は、好きで優しいのではない」というのが本音のように思います。
それは、優しくあり続けなければならない、性なのかもしれません。
みんなから、色々な用事を押し付けられ、もう身体も悲鳴を上げていたけれども、嫌とは言えず、優しくあり続けたのだろうかと。
優しい人というのは、なんか周りからいろいろと搾取されてしまうこともあるように思います。そうして、仮にとてもつらく悲しかったとしても、優しさゆえに笑顔になると思うんです。
この間の性感マッサージのお客さんですが、いろいろと話を聞くと、とても優しい方でした。
既婚者のようで、ご主人の世話や、姑の問題や、子供の問題、仕事の問題、あらゆる方々に対して、嫌ともノートも言えずに、対応されているようでした。
そういう優しい人は、僕のような者にも気を使い、常に笑顔でした。
彼女に性感マッサージを行いながら、何となくKさんを思い出したんです。
多分ですが、このお客さんは、身体が壊れるまで、誰かに優しくあり続けると、そう確信めいたものがありました。
優しい人というのは、どんなに辛くても悲しくても、たとえ自分に不利益があろうとも、ずっと優しいのだと思います。
ただ、性感マッサージでは、わりと感じられて、最後には大きな声を出されて感じられておられました。
施術後には、「スッキリしました」と言ってくださいました。
まあ、僕ができることがあるとすれば、体中にたまっているストレスのガス抜きみたいなものかなとも思います。
PS.因みに、Kさんは、半身不随になられた後にも、子供を授かったという話を聞きました。身体が不自由だったので、なんとなく「騎乗位で、エッチをしてたんかな」って、そのときは不謹慎にも、そんなことを考えていました。
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