25Nov

注意:今回は、性感とは、ほとんどまったく関係のない話なので、興味がなければスルーしてください。
僕が30歳くらいのころ、何か人生を変えたいと思って、なぜか西洋占星術の教室へ習いに通っていた時期がありました。
占星術というのは、かんたんにいえば、自分の生まれたときの星の位置で運命を知るという学問のことです。
占星術というのを分かりやすくいえば星座占いですが、僕はふたご座なので、その星座は、こういった性格だとかは、雑誌やテレビでも行っていますね。
その授業中に、ある生徒さんが質問をしたのですが、
「生まれたときに、もう運命が決まってしまうのなら、何かに頑張ったり努力したりする意味はないんじゃないですか?」
というような質問をしました。言われてみれば確かに、って思う質問なのですが、先生は、いたって冷静に、
「するどい、そのとおりですね」
と、あっさり認めていました。
僕は、セラピーとか心理学を学びだしたきっかけとしては、これまでの自分のダメな人生を変えてみたいというのがありました。でも、その占星術の先生が言わんとしていることは、
「人生なんて、生まれたときの運命で決まってしまうんだよ」
という、救いのないような言葉でした。
幸せであるという運命に生まれてきた人は、どんなに生きようが結局のところ、生まれた星の位置という、それだけの理由で、幸せになっていく。
不幸であるという運命に生まれてきた人は、どんなに生きようが結局のところ、生まれた星の位置という、それだけの理由で、不幸になっていく。
で、占星術の先生は、最後に、こう話をされました。
「だから、人生というは、幸せになることに意味なんかない。幸せになるかならないかは、もう運命で決まっているだけのことなんだから。そうではなく、人生の本質というのは、決められた運命に贖(あがな)って悶(もだ)えることだ」と。
ほんとは、もっと長く情熱的に語ってくれたんですが、要約するとそんな話なんですが、まあ、僕は、その言葉に、すごく魂が震えたように思えたんです。
とくに、「人生の本質は、運命に贖ったり悶えたりする」というところに魂が震えたんです。
仮に幸せになれなかったとしても、幸せであろうと、もがくことが、人生の本質であると。
でも、まあ、いろいろと学んだところで、何か自分の人生が変わるはずもなく、30歳当時、勤めていた会社の社長が50代で亡くなって、僕よりも年下の息子が社長になるという話になり、そのとき57歳の部長が、
「あんな馬鹿息子のもとではやっていけない」
そういって皆の反対を押し切り、かっこよく辞めていかれました。僕も、先代社長が亡くなってからは、この会社がダメだと愚痴を言いながらも、ヘタレな僕が、あの部長のように辞めることなど、できるはずもなく。
因みに、その社長の息子は、とくに経営の才能があるわけでもないですが、ただ資産は数億円ほどあって、それは、きっとお金に恵まれた星に生まれてきただけのことでしょうけれども。
35歳のとき、心も身体も壊れてしまい、もう何も動けない状態になって、それで仕方がなく休職をしました。で、その会社の病気による休職期間が半年間で、とうとう半年間が経過したけれども、身体はまったく回復せず、あれほど辞めたかった会社なのに、むしろ辞めるのが怖くなり無理をして通ったけれども、1週間が限度で、結局、13年間ほど働いた会社は、病気による自己退社ということになりました。
壊れた身体は、もう二度と戻らないと思っていましたが、なんとか2年ほどで奇跡的に回復しました。
2年間、何もできず無意味に、ただただ苦しんでいたこともあって、38歳のときには、これまでの自分とは、違う生き方をしてみたいと思ったんです。仕事にしても、今までやったことのないことをあえて選んでやってみたり、など。
恋愛にしても、そのときは寂しかったこともあって、今思えば、異様なくらいに出会いを求めていましたね。10年くらい前に流行りだした街コンには、毎回のように参加して、ジャニーズ風の友達と一緒に参加してみたら、まあ彼は、めちゃくちゃモテ続けていました。街コン1回参加するたび、10人とは言わないまでも、5人くらいの彼女やセフレができていましたが。
あの占星術の先生の風に言えば、その彼は、モテる星に生まれてきたのかもしれません。
でも、まあ僕は、自分らしくないほどに、出会いを求めては断られ続けて、でも、そこには心の奥から湧き上がる歓びみたいなのは、なぜかあったようにも思えますね。自分の運命にあがなうことが、できたこその歓びのような。
で、42歳のときに、しばらく迷っていた女性向け性感マッサージを始めることにしたのも、ある意味、自分の運命に何か逆らってみたかったというのもありますね。
まあ女性用の風俗というのは、本来なら、あのジャニ風の友達のような、女性と遊びなれた男性がやるべき仕事なのかもしれないけれども、自分にまったく向いてなかったからこそ、あえてやってみたかったのかもしれません。
PS.1 実は昨年も、心も身体が壊れて動けず、もうダメかと思っている中で助けてくださったり、性感マッサージの施術を待ってくれていたお客様もいらっしゃって、本当に、ありがとうございました。
PS.2 来年(2023年)で50歳になる歳ですが、ふと新しいことをやってみようと思い立ったことがありました。やるからには利益を出すことが目標ですが、たぶん、何も叶わず、できないけれども、だからこそ、試してみようかと。
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