28May

色々なお客さんにマッサージをしていて気づいたのですが、何かをして疲れたというよりも、「理由なき疲れ」というのがあるのではないのかということです。
僕も、ときどきそんな想いがあります。
何かをして疲れたというよりは、自分では原因が特に分からないけれど、確かに疲れている。
何となく、その原因不明の疲れの正体が分かったという体験がありました。
それは今月、久しぶりに新幹線に乗ったときのことです。
新幹線の中というのは快適で振動もほとんどなく静かです。本もわりとすんなり読むことができます。
でもふと、窓の外を見たのですが、いきおいよく景色が移り変わっていくのを見て、何か不安に思いました。
何となく、自分の心がどこか置き去りになって、体だけが移動しているような感覚がありました。うまくいえませんけれど。
さらに、もしかすると、この通り過ぎていく風景の中に自分の大切なものがあるのではないのかと、そんな風にも思えてきました。
目的地に到着をしたとき、自分の心がまだ別のところにあるように感じた。心と体が一緒になるまで多分、数分くらいかかったのかもしれない。
新幹線の流れを、今の世の中の時間の流れに置き換えてみたとき、何となく、理由なき疲れの正体というのが分かったような気がしました。
僕は、おそらく今の世の中の変化のスピードに心がついていっていないように思えた。それだけ、移り変わりが早い。
たとえば、僕が西暦1000年に生きていたとして、何かの間違いで100年後の西暦1100年にワープしてしまった場合、それほど大きな変化を感じることができるだろうかと思います。
もっといえば、300年後の西暦1300年に移動したところで、そこまで相違がないように思える。それだけ、昔は時間の流れがゆっくりだった。
でも、100年前の1918年から、仮に2018年にワープなりしてしまった場合、果たして生きていけるだろうかと考えてしまう。というのも、もう、この100年で別次元の世界にきてしまっている。
ここ30年だけでも大きく世界は変化している。30年前にはインターネットも携帯も存在しなかった。
これだけの世の中の変化というのは、無意識的に心にとって相当なストレスになっているはずです。
20年前にうつ病などほとんど知られていなかったけど、今では当たり前のようになっている。それはなぜかといえば、もちろん、さまざまな理由があるだろうけれど、時代の変化に心がついていっていないのかと思うわけです。そう考えると、うつ病が急増している理由が納得できます。
話は変わって、
僕は性感マッサージというのは、時代の流れに逆行するのではないのかと考えています。
裸になってもらい、手と指だけを使って、ただそれだけで快楽に導こうとしています。まるで原始人にでも戻ろうとしているかのように。
でも、そうすることによって、本来もっている生命力が蘇るのではないのかとも思うんですね。
「性感マッサージとは何か?」 という問いに、僕は、「自分と向き合う時間」という風にも考えています。
ただ、何も考えず、自分の体の快楽のことだけを考える。
ときどき、時間をとめ、自分の心がどこに在るのかを確認してみる。
そういったことこそが、今のスピードのある時代に必要なことのように思えるんです。
PS. 今回の内容は、僕にとってすごい気づきでした。でも、それをうまく言語化できていないですね。
また、いつかこのことを多くの人が理解できるように伝えることができればなって思います。
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