15Oct

「史上最低の映画監督は誰か?」
という問いに、多くの方は「エドウッド」と答えます。
彼は、作る作品すべて駄作でどうしようもなくつまらなかったといいます。そうして彼の死後、それらの作品を評価されたかといえば、まったく評価されなかった。
映画監督というのは、ほとんど頑張ってもなれません。というのも、映画を作製するのに途方もないお金がかかるからです。監督そのものがカリスマがなければ、お金も集まらなければ、出演者、スタッフも集まるわけがありません。
映画というのは、脚本とそうして映画監督でたいていが決まってしまう。
つまり、映画監督という才能がなければ絶対になれない職業なのです。
しかしながら、エドウッドは少しも才能がなかった。そうしてカリスマもなかった。常に資金繰りで苦しめられながらも、ただ映画が好きという情熱だけで映画を作り続けた。
頑張って作ったけれども、まったく評価されなかった。
例えば、画家のゴッホはとてつもない才能がありながらも悲しいかな誰からも認められることがなかったが死後に評価された。でも、エドウッドは映画監督の才能が全く、死後も作品の質が評価されることはなかった。
そんなときに、ただ彼の映画つくりの情熱だけが評価された。
彼の作品を見ると、
「俺はこういうことをやりたいんだ!」
そんな情熱が伝わってくる。
その情熱が伝わり、彼の作品にファンがいるのではなく、彼自身にファンがいた。
クエンティン・タランティーノしかり。ティムバートンしかり。
才能よりも情熱が評価されることはあまりないのですが、僕もまったくあらゆることに才能がないおっさんですが、
それでも、
「情熱だけはあった!」
そう思われるような生き様でありたい。
PS. 16日の日曜日は、僕のようなおっさんとお会いしたいというずっと以前から連絡をくれていた女性と今治でただお茶だけします。
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