30Nov
以前に、新聞の投稿欄を見ていたら、30代女性が書いた記事がありまして、その内容のあらすじは、
「思い立って海外へ行って、そこで仕事を始めてみた。こうやって新しい一歩を踏み出せるのは、数年前に亡くなった父のおかげ。父は幼いころから、いつもどんなときも必ずできると肯定してくれた。そうやって自分を肯定し続けてくれたことが私の新しい一歩を出すために背中を押してくれる」
というような内容でした。
つまりは、幼いころから「お前は必ずできる」というようなことをずっと言われ続けていると、ためらうことなく挑戦ができる、新しい一歩を踏み出すための背中を押してくれる、ということなのかもしれません。
まあ僕の場合は、兄からはずっと「お前は何もできない」というようなことをずっと言われ続けて、その言葉通りに、高校生くらいのときには、きっと何もできないと思い込んでいたし、絶えず不安が体中に縛りついていました。
20代くらいのときに、何か自分を変えていこうと必死にもがいてみても、やっぱり兄の言葉の「自分に何もできない」という言葉にひっぱられてしまいます。どんなに頑張っても。
でも、こういう体験って誰にでもあると思うんです。例えば、決意してダイエットしようとしても、やっぱり食べてしまって、自分はダメだという自己嫌悪とか。
30代の半ばになって、ちょっとした転機が訪れます。
それは突然、病気になって、野垂れ苦しむ過酷な体験で2年間ほど、まったく何もできない日々でした。
そうなる前までは、毎日、嫌々ながら仕事に通ってましたが、当たり前に仕事に通えていた日々というのは、実は幸せだったということに気づくわけです。
「なんでもないようなことが幸せだったと思う」
というような、どこかの歌詞のようなことに気づかされてしまいました。
30代の後半になって、奇跡的に身体が良くなって、そのときに思ったことが、できるだけ今までの自分であったら、やらないようなことをやってみようかなと。
そのときにやってみたことは、
「100%絶対上手くいかないことを、あえてやってみる」
ということでした。
例えばですが、100%振られることが分かって、あえて告白してみる、ということを職場の女性にやってみました。
それで、頑張って勇気を出して告白してみましたが、やっぱりダメでした。さらに、お互い会社では雰囲気が悪くなって、それが理由で仕事を退職しました。まあ職場恋愛をしている人はすごいと思います笑。
その他にも、100%失敗すると分かって、友達と起業してみました。案の定、借金だけを残して失敗してしまいました。
そんなあるときに、整体の仕事を始めてみました。
いちばん最初のお客さんは、汗がびっしょりとなるほどに緊張しました。
整体を始めてから数年後に、女性向け性感マッサージというのも初めてみました。
以前の自分なら、絶対にやらなかった選択でした。
40代になって転職を20回以上は繰り返してきましたが、なぜか整体や性感の仕事は続いていますね。
これまでに、マッサージなどで、のべ1万に以上の方々の身体に触れてきました。
そのことだけに関しては、圧倒的な体験だと思います。
まあ施術に関しては、上手くいくことも、いかなかったことも多々ありますが、それがどうであれ、1万に以上に触れてきたという体験が、これからの自分の背中を押してくれているようなそんな気がしています。
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