24Aug
先日ですが、芥川賞受賞作のハンチバックを読みました。
その本のページを開き最初の言葉が、
「都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3P・・・」
と興味がそそり笑、そうして最後まで読みました。エロ満載な小説ではありますが、読書後には、切なさや重たさなども感じられました。
因みに、著者の方は、重度の障がい者でした。
受賞したときのインタビュー記事を読み、小説家になりたい方へのアドバイスが、
「『相転移』という言葉が好きなんです。水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように、すぐに成果に現れなくてもエネルギーを注ぎ続ければいつかは劇的な変化が訪れる。~中略~20年もしつこく書き続けていれば、相転移できるみたいです。」
ということでした。おそらくは重度障がい者の芥川賞というのは初受賞かと思います。
彼女は、この20年ほど、さまざまな賞に応募しては、落とされて、それでもあきらめなかったのは、書くことしかできなかったから、というようなことが記されていました。
水を温めても、すぐには水蒸気が現れないことのように、でも、エネルギーを注ぎ続けば、いつかは劇的な変化、相転移が起きるように、これからも、ちょっとずつでも向上していくように頑張ろうかと思わせてくれた小説でもありました。
何かを成し遂げるためには、やっぱり時間というのが必要で、僕もこの性感マッサージを始めるときに、20年くらい続けないとダメだろうなということが直感的に分かってはいました。僕は性感マッサージ歴も8年になろうとしているのですが、まだまだ相転移には程遠いですが、しつこく続けていけば、それができるかもしれませんが。
話は変わりまして。
さて、難しいテーマのひとつに、障がい者の性というのがあります。
わりと男性においては、少しずつ理解されてきている部分もあるのかもしれませんが、女性の場合は、男性よりもさらに偏見があり、難易度が高いように個人的には思います。
これまでも、幾人か障がいのある女性が、勇気を出して性感マッサージの施術を受けにきてくれたことがあるがありました。
しかしながら、例えばですが、施術を行う上での心配事として、
「お風呂場で転んだらどうしようか」
「湯船におぼれたらどうしようか」
「施術をしていて呼吸困難になったらどうしようか」
というような心配がありました。
そういえばコロナ渦の前ごろに、障がい者用の施設に呼ばれて施術を行うことがありました。ただ、部屋には鍵がなく、ちょっとというか、かなりビビりながら施術を行ったことがありました。
あと、聴覚の障がいのある方が来てくださり、その方は、筆談で要望を確認して施術を行うことができました。
ハンチバックが受賞した背景には、時代に流れというものがあろうかと思います。LGBTQだけでなく、幅広いセクシュアリティ(性のあり方)というのが、今の時代に少しずつではありますけれども、求められているものだとも思います。
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