ガソリンスタンドでのできごと

　この間、ガソリンスタンドへ行きました。

　僕は、ガソリンスタンドは「ソラト」へ行くことが多くて、そのときにプリペイドカードを買おうとして１万円札を入れたのですが、途中でつまったんですね。紙幣が。

　そこで、店員を呼ぼうとしたけれど、かなり忙しそうにしていたので、でも僕もどうすることもできず困っており申し訳ない程度の小さな声で、

「すみません。すみません」

　と幾度か言ってこちらに気づいてもらおうとしたのですが、中々気づいてもらえず、そんなことをしていると、後ろに人が来てしまいました。それもやや強面の人だったのであせってしまいました。

　先ほどよりもやや大きな声で、

「すみません、すみません」

　と言ったのですが、どうも気づかない。

　何となく後ろの方のイライラさを感じてきて、今度こそ叫ぼうとしたそのときに、

「客が呼びよんやから、さっさとこいや」

　と相当デカイ声でドスのきいた関西弁で叫んでいただきました。そうすると、もう一瞬にしてこちらに店員が来てくれました。

「兄ちゃんもちゃんと言いや」

　と、先ほどとはトーンを変えやや優しく言ってくれたので、すかさず、

「ありがとうございました」

　そうお礼を言いました。

　店員が来て、しかしその彼では機械を修理できず、「ちょっと待ってください」といわれて別の担当者を呼びに走っていったのですが、後ろで待っていた強面さんが、別の購入口へゆっくりと歩いていったのです。

　待たせて悪いなと思っており、そんなときに別のところへ行ってくれたので、一安心をしました。

　ようやく詳しい担当者が来てくれてすぐに治り、もう一度、１万円札を入れてプリペイドカードを３０００円分購入でき、何とかガソリンを入れることができたのです。

　僕がガソリンを入れていると、先ほどの怖い人がガソリンを入れ終えここから出て行くところでした。

　ふと、あの人には、怖いものがあるのかな、と思ってしまったんです。

　何となく、その人の生活ぶりを想像してしまいました。きっと周りも怖くてあの人には逆らえず、どんな意見も通っているのかなとか、あの人の周りには怖い人だらけかな、とか、意外とジェットコースターでは怖がっているかも、とか、そんなどうでもいいことを考えてしまいました。でも、小心者の僕としては怖いもの知らずとか、羨ましい性格やなって思うのです。

　まあ、なんにせよ僕も、「自分の意見はちゃんと言わないといけない」と怖そうな人から考えさせられました。

　そこで、今年の目標は、難関なダイエットと並んで、

「自分の意見を相手にきちんと言う」

　ということにしました。４３歳のおっさんの目標ですが、達成できるように頑張りたいです。

　ちなみに、ソラトでガソリンを入れると、サークルＫで利用できる楽天カードにポイントがたまります。（別に回し者ではないのですが笑）

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