18Nov
僕は中学の時に、バレーボール部でした。
それも、かなり弱いバレー部。
人数が少なかったので、下手だった僕もレギュラーだったけれど、ある時に、大阪から転校生が現れ、その彼がバレー部に入部した。
身長が結構高くわりと可愛い顔をした、浅田君だった。
彼は、細かい所はダメな部分があったけれど、 エースストライカーの素質があった。
そうして、彼は、このチームのエースとなり、つまり、いちばん下手だった僕が、補欠となった。
せっかくバレー部でレギュラーになれると思っていたのになれず、浅田君が転校してきたことを憎んだ。
それから、数カ月が経過して。
ふと、朝早く行くと、
浅田君が、体育館に入っていくのが見えた。もしかすると、朝から練習をしているのかと思い、こっそりと体育館に僕も入ったけれど、一向に男子更衣室から浅田君が出てこない。
そこで、僕も更衣室に入り、そこで驚く姿を見てしまった。
なんと、浅田君は、女子更衣室が覗けるように穴をあけていたのだった。
わざわざ早朝から、更衣室に穴をあけている彼に対して、すごく親近感がわいてしまい、彼と一緒に穴をあける手伝いをした。
それから、しばらく僕も早朝から通うこととなり、ようやく、立派な穴をあけることができ、
僕と浅田君はその瞬間に手をとりあって喜んだ。友情が目覚めた瞬間だった。
そうして、それまで恨んでいたのは嘘かのように、僕たちは仲良しになった。 しかし、それからしばらくして、僕は彼のことが嫌いになった。というのも、かなり美人の女子バレーの後輩と付き合い始めたからだった。。
僕は、彼と美人の後輩が手をつないで帰るのを見てしまって、それから、やっぱり浅田君とは仲良くできるとは思えず、
そうして、彼とはほとんど以前と同様にあまり話さなくなった。
僕は、むかしから、器の小さい男だった。
PS.明日19日の土曜日は16時からのみ予約があります。12時くらいに予約が入れば嬉しいです。20日はまだ予約がないので予約が入れば嬉しいですし、なければ映画にでも行きます 笑
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。